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Photo contestフォトコンテスト

  • 2022.12.10
  • フォトコンテスト

「令和4年度 あおもりの農山漁村フォトコンテスト」入賞作品が決定!!

環境公共学会(事務局:青森県土地改良事業団体連合会)では、今回で7回目となる「あおもりの農山漁村フォトコンテスト」を実施しました。

応募テーマについて、今回は農山漁村の風景部門 テーマ「安定」、人々の暮らし部門 テーマ「安心」の2部門を設定し、6月から10月31日まで募集したところ、農山漁村の風景部門が92作品、人々の暮らし部門が70作品の計162作品にのぼる多数の応募がありました。

応募していただいた皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

審査会は、去る11月24日(木)青森県土地改良会館で5名の審査委員による厳正な審査のうえ、入賞作品は以下のとおりとなりましたのでご報告いたします。

入賞者の皆さまおめでとうございます。

 

入賞作品展示会を、以下の会場・日程で開催する予定です。

・青森県観光物産館「アスパム」(青森市)    2/2(木)~2/8(水)

・弘前駅2階自由通路(弘前市)         2/9(木)~2/15(水)

・市民交流プラザ「トワーレ」(十和田市)    2/17(金)~2/21(火)

・八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市) 2/23(木)~2/25(土)

ご来場の皆さまには、入賞作品を集めた2023フォトカレンダーをプレゼント。

ご来場を心よりお待ちしております。

 

※入賞作品の講評は審査委員の工藤弘之氏(東奥日報社)が務めました

11月24日に行われた審査会の様子

 

令和4年度 あおもりの農山漁村フォトコンテスト入賞作品一覧

農山漁村の風景部門・テーマ「安定」

 

人々の暮らし部門・テーマ「安心」

 

~農山漁村の風景部門・テーマ「安定」~

 

最優秀賞 すもも畑に春が来た(弘前市)/ 山内 雅人(弘前市)

[講評]

春、山の頂はまだ雪で覆われていますが、斜面に少しずつ朝日が当たり、ゆっくりと夜が明けていきます。すももの花と残雪の岩木山のコントラストは、正に春爛漫という趣です。山が、正面からわずかに右に寄ったことで、存在感を主張しすぎることがなく、風景に溶け込んでいます。暖かい春の日差しを感じる一枚です。山内さんは風景部門で見事、2年連続の最優秀賞となりました。

 

 

優秀賞 田植え待つ水鏡(弘前市)/ 音道 和紀(青森市)

[講評]

代かきが終わり、田植えを待つ水田と岩木山、水に映った「逆さ岩木山」を一枚の写真に収めました。残雪と白い雲がくっきりと青い空に映えています。風があると水面が波打ってきれいな「逆さ岩木山」にならないため、シャッターチャンスが難しかったようです。濃い青のトーンでまとめたことで透明感が生まれ、ピリリと緊張感のある仕上がりになりました。

 

 

優秀賞 安らぎの時(東北町)/ 白山 健悦(おいらせ町)

[講評]

小川原湖の岸辺に朝日が昇り、きょうも一日が始まろうとしています。漁船の窓にぽっと明かりがともっているように見えますが、朝日が当たっているせいで、ここだけが、まだ夜の名残のようです。太陽に照らされ、桟橋に長く伸びた杭(くい)の影が時の流れを伝えているようです。湖畔の朝を情感たっぷりに伝え、心ひかれる1枚です。

 

 

優良賞 出来秋へ向けて(平川市)/ 長尾 義彦(弘前市)

[講評]

どっしりと存在感のある岩木山に見守られ、すがすがしい春の気配が伝わってくる作品です。撮影者は弘南鉄道黒石線の車中から、電車の揺れと窓ガラスの反射に気を付けながら撮影したとのことですが、常にカメラを離さず、シャッターチャンスを逃さないという心構えは大切です。

 

 

優良賞 金色の時間(弘前市)/ 山内 雅人(弘前市)

[講評]

夕日が岩木山の後ろに隠れ、水田も空も一面、金色に染まりました。田植えを終えたばかりの水田ですが、田んぼが黄金色に染まる出来秋を暗示しているようです。

 

 

優良賞 稔りの輝き(青森市)/ 相内 悦子(青森市)

[講評]

雲間から太陽が顔をのぞかせ、朝焼けで田んぼが光り輝いて見えます。収穫間近の稲は躍動感たっぷりで、田んぼというより、広い草原に朝の太陽が降り注いでいるように見えます。

 

 

優良賞 春色 岩木山(鰺ヶ沢町)/ 木村 忠司(八戸市)

[講評]

青と黄のツートンカラーが鮮やかで、2色を分けているのは岩木山。青い空に筋のように延びた雲が宇宙の彼方まで広がっているようで、スケールを感じます。木々の間に見え隠れする岩木山が控えめに存在感を主張し、残雪が春の息吹を伝えています。

 

 

青少年奨励賞 漁船の休日(おいらせ町)/ 岩木 理桜(十和田市)

[講評]

上る朝日と、係留された漁船はシルエット気味にまとめ、雰囲気のある作品に仕上がりました。朝早く海辺の写真を狙ったそうですが、傑作をものにするためには早起きは欠かせません。

 

 

青少年奨励賞 春風に霞む(三沢市)/ 新堂 月愛(三沢市)

[講評]

見通しが効かず、撮影条件が悪いことを逆手にとって作品にまとめました。狙った菜の花は黄色が強烈で、ボリュームたっぷりです。条件が悪いことを理由にあっさり撮影を断念してしまうことが多いのですが、どんな時も、あきらめない気持ちが大切です。

 

 

青少年奨励賞 シー!とんぼがいるよ(田舎館村)/ 宮本 紋芽(青森市)

[講評]

稲を天日干しにする棒掛けにトンボが止まり、撮影者は「ステージ上のアイドルが歌っているみたい」と表見しています。トンボさんが加わって、忙しい稲刈りも楽しい作業になったようですね。

 

 

~人々の暮らし部門・テーマ「安心」~

 

最優秀賞 家族で作業(今別町)/ 伊東 敏子(つがる市)

[講評]

秋の一日、山あいの田んぼで家族総出の農作業と思います。撮影者のコメントには「昔ながらの稲刈機を使って、家族みんなで和やかに作業する様子が懐かしい」とありました。よく見ると手前から奥に向かって、刈り取りから天日干しまで、この日の作業の流れが分かります。昼には、きっとおいしい弁当が用意されていたのでしょう。こうして手間を掛けたお米なので、きっと、おいしい新米に違いありません。のどかな日本の農村を象徴する一枚です。

 

 

優秀賞 帰船上の人たち(外ヶ浜町)/ 福田 和郎(八戸市)

[講評]

この日の作業を終え、帰港中の船のようです。撮影者はイルカウオッチングで乗った、むつ湾フェリーから撮影したとのことです。好天に恵まれ、真っ青な海と白波をたてて突き進む船が勇壮で、コントラストが印象的です。

 

 

優秀賞 みんな笑顔で(弘前市)/ 相馬 勉(弘前市)

[講評]

レタス畑の収穫で、作業をしているのは海外からの農業研修生とのことです。カメラを向けると、両手を挙げたり、はにかんだような笑顔を浮かべたり、思い思いの表情を見せてくれました。研修中の皆さんの陽気な人柄が伝わってきます。撮影者との距離感が伝わる一枚です。

 

 

優良賞 ファミリー(八戸市)/ 工藤 茂雄(三戸町)

[講評]

抜けるような青空に、ぽっかりと浮かんだ白い雲。ヒマワリ畑が地上を覆い、元気いっぱい、はしゃぐ子どもたち。思わず目を細めたくなる、すがすがしい一枚です。中央下の赤い屋根がメルヘンチックで、いいアクセントになっています。

 

 

優良賞 真鱈の季節(中泊町)/ 竹内 恭一(中泊町)

[講評]

中泊町小泊漁港は毎年、12月から1月にかけて真ダラの水揚げで活気づくとのことです。見ると港は雪で覆われ、厳しい寒さが続いていることが分かります。両手に真ダラを下げて歩く姿に北の海で生きるたくましさを感じます。

 

 

優良賞 足どりも軽く(鶴田町)/ 米塚 孝治(中泊町)

[講評]

花が満開のリンゴ園で、一輪車を押し、作業に励む女性。にこやかな表情から仕事に対する自信と責任が伝わってきます。女性の足どりから、仕事に前向きに取り組んでいるのが分かります。

 

 

優良賞 親も安堵、狐の嫁入り(黒石市)/ 笠原 均(平川市)

[講評]

歩行者天国の「黒石こみせまつり」で撮影した1コマ。あえて白黒に仕上げたことで、花嫁とキツネという、組み合わせの不気味さが伝わってきます。顔におしろいを塗った花嫁が一瞬、カメラ目線になり、かえって迫力が出ました。

 

 

青少年奨励賞 食欲の秋(弘前市)/ 小山内 咲愛(弘前市)

[講評]

真っ赤に熟したリンゴをがぶり。かわいい孫の求めに応じて、おばあちゃんがポーズを取ってくれたのでしょう。元気いっぱいのおばあちゃんからエネルギーをいただいて、さあ、今日も頑張りましょう。

 

 

青少年奨励賞 母の手づくり(三戸町)/ 千葉 のぞみ(三戸町)

[講評]

南部地方に伝わる郷土食「ジュネもち」(串もち)を正面から写真に収めました。おいしそうですね。香ばしいにおいが、こちらまで漂ってくるようです。

 

 

青少年奨励賞 僕の自慢の百姓おじさん(八戸市)/ 松倉 有希(八戸市)

[講評]

兼業農家として頑張っているおじさんは、近くの田んぼの稲刈りも手伝っている働き者だそうです。今度は「自慢のおじさん」の表情も、写真に撮って、ぜひ見せてくださいね。